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ドキュメンタリードラマ データベース

​これまでの研究会の記録です。

第6回研究会について(開催終了)

第一部は、初期のラジオ、テレビ草創期におけるドキュメンタリー制作についての研究発表とディスカッションを行います。

第二部は、2019年放送『SCRATCH 差別と平成』(TBSラジオ・RKB毎日放送共同制作)を聴取し、制作された神戸金史氏にご講演いただきます。

ほかゲストに、ラジオとテレビの制作に長年携わられてきた辻一郎氏と今野勉氏をお迎えします。 

 

日時 2021年2月28日(日)13:00〜18:00

  • 13時〜14時

  • 14時10分〜17時30分 (18時まで延長の可能性あり)

 

・ZOOMを用いてオンラインにて開催

 

・どなたでも参加できます

・一部もしくは二部のみの参加可

・参加費無料

・要事前申し込み

・事前申し込み締め切り 2月26日(金)17時00分 締め切り

主催:専修大学人文科学研究所 福山大学人間文化学部メディア・映像学科映画会 日本映像学会ドキュメンタリードラマ研究会

登壇者プロフィール

第一部

辻一郎さん (元毎日放送取締役編成主幹)

1933年、奈良県生まれ。1955年、新日本放送(現毎日放送)に入社。テレビ番組「若い広場」「70年への対話」で民間放送連盟賞、「対話1972」「20世紀の映像」でギャラクシー賞を受賞。毎日放送取締役報道局長、取締役編成局主幹を経て大手前大学教授、同志社大学大学院非常勤講師などを歴任。現在は、地方の時代映像祭審査委員などを務める。著書に、『私だけの放送史―民放の黎明期を駆ける』(清流出版)『メディアの青春―懐かしい人々』(大阪公立大学共同出版会)などがある。

 

第二部

神戸金史さん(RKB毎日放送 報道局デジタル報道担当局長)

1967年群馬県生まれ。91年毎日新聞入社。長崎支局で雲仙・普賢岳大火砕流に遭遇し、災害取材に専従。99年からRKB毎日放送との記者交換制度により、2年間放送記者に。ドキュメンタリー『攻防 蜂の巣城―巨大公共事業との闘い4660日』を制作、放送文化基金賞で入賞。05年RKB毎日放送に転職。『うちの子 自閉症という障害を持って』で新聞連載を映像化し、JNNネットワーク大賞を受賞。

 

 

今野勉さん(テレビマンユニオン取締役最高顧問)

1936年生まれ。演出家・脚本家。秋田県生まれ、北海道夕張市育ち。59年、ラジオ東京(現TBS)に入社。70年に仲間とともに、制作プロダクション「テレビマンユニオン」を創設。ドラマとドキュメンタリーの垣根を越えた数多くの番組を演出。著書多数。『宮沢賢治の真実修羅を生きた詩人』(2017、新潮社)蓮如賞受賞。2019年『映像詩 宮沢賢治 銀河への旅〜慟哭の愛と祈り〜』(NHK放送)の演出や、長年にわたるテレビへの貢献が称えられ、2020年、第61回毎日芸術賞特別賞。令和2年度文化功労者顕彰。元・武蔵野美術大学映像学科主任教授。テレビマンユニオン取締役最高顧問。一般社団法人「放送人の会」会長。

 鑑賞番組『SCRATCH 差別と平成』について

2016年に発生した相模原障害者施設殺傷事件は、多くの尊い命が奪われたことと共に、その実行犯である植松聖死刑囚の犯行動機に世間の注目が集まりました。いわく、「意思の疎通が取れないような重い障害者は、安楽死させたほうが良い。彼ら(彼女ら)は人々を不幸にするだけだから」。植松死刑囚のそうした言葉は、現代の日本社会に根強く残る優生思想の存在を私たちに突きつけただけでなく、誰もが共に幸せに生きるためにこの社会をどう変えていくべきなのか考える必要を迫ります。『SCRATCH 差別と平成』は、こうした問題と向き合うため、事件を起こした植松死刑囚と障害のある子を持つ神戸記者との対話によって構成したラジオ番組です。接見の様子を撮影したり録音したりすることができない制限のなか、神戸記者が問いかけ投げかけた言葉に、植松死刑囚がどう答えたのか。二人の面会に立ち会った記者が植松役となり、神戸記者とのやりとりを精密に再現しています。冷静に時に感情的に、対話する二人のやりとりから透けて見えてくるのは、社会の役に立つ人間でなければその構成員と見なされない残酷な現代日本の実態です。このようにして『SCRATCH 差別と平成』は、共生社会の実現には程遠い日本社会の姿を伝えます。

 本研究会では、この番組をドキュメンタリードラマに位置付け、その表現の可能性や課題を考えます。

<受賞歴>

放送文化基金賞 最優秀賞
早稲田ジャーナリズム大賞 奨励賞
ABU賞 審査員特別賞

文化庁芸術祭賞 優秀賞
日本民間放送連盟賞 優秀賞
ギャラクシー賞 奨励賞

制作協力:TBSテレビ
制作・著作:TBSラジオ、RKB毎日放送

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